しかし、演劇論とか大層な事いう演劇人ってすべからく面白くねぇってのが根本にあるので、私は語らないです。
そもそも、不言実行がかっこいいと教わって生きてきたので、言わない方がオトナだと思うです。
ちょっと図書館なんか行って「シェイクスピアの劇作法」とかそんな感じのタイトルの黴臭い本とか見てきなさい。恐ろしくつまらないから。
なんでセリフは前を向いて言わなけりゃなんないんだ。
なんで役者は袖から出なけりゃいけないんだ。
あーおそろしい。
おもしろけりゃなんだって許される。それが世の中の仕組みです。
そんな私にも一つだけポリシーがあります。
昔っから言ってきた事なんですが、モノを作るのに一番大事なのは、最後に一言でもいいから感想を貰うこと。
「面白かった」「楽しかった」「萌え」なんでもいいんです。
たった一言、作者に感想を送ろうという気持ちにさせること、これが大事だと思います。
たとえば劇場で芝居を見た後、大抵の劇団はアンケートを取ると思います。
照明はどうだったか。音響は。どこで芝居の告知を見たか。様々です。
そこには必ず、感想欄があります。
もちろん空白で出しても構いません。
だけど、ここに一言「おもしろかった」と走り書きでもいい、書かせること。
芝居が終わって、せかせかと劇場を後にするその数分の間に。
何か一言でもいい、その忙しい客に感想を書かせること。
これが、モノを作る側の最低限の意地ではないかと思うのです。
Webだと、「Web拍手」という便利な機能があります。
ワンクリックするだけで、設置者に「何らかの反応があったよ」と伝えることが出来ます。
反応があったということは、そこにあったコンテンツが有用であった、作品が面白かったなど、無言ではあるけれど何らかの感想を伝えることが出来るのです。。
一昔前ならゲストブックとかですか。今ではブログもあるので、コメント欄に感想を残す人もいます。
しかし拍手なら、何の労力もいらず、簡単に反応を貰うことが出来ます。
芝居のアンケートも、これくらい軽く反応がもらえると、とても楽なのになぁとしみじみ…。
まぁ、私Web拍手嫌いですけど(え
演劇は総合美術だと思っています。
なので、芝居は一人では出来ません。
みんなの力が一つになって、初めて作品が出来上がるのです。
演じる側も、それを演出する側も、とにかくたった一つの「面白かった」を求めて。
今日も何かを作っていきます。
(なのでイラストを描いてみた。下手の横好きだが